シンガポールラウンドからすぐ翌週、アジアスーパーモト選手権最終戦マレーシアラウンドが開催されました。
会場は、クアラルンプールの中心地、独立記念公園「ダタランメルデカ」の公道を封鎖して行われました。歴史的建物と近代的な建物が入り乱れるアジアを象徴するような場所です。
コースは公道を使用しているだけに狭く抜きどころのない、また路面も非常に不安定な難しいコース。さらに雨期ですぐに雨が降る状況がよりライダーを苦しめます。
今回は、新井選手と同時に、アジアスーパーモト選手権に開始年から出続けている佐々木貴志、通称ささやんが参戦。
慣れないヤマハYZ450Fでの参戦となりました。

レースは土日のみの短期決戦。
まずは土曜日に練習走行から予選までを一気におこないます。
まずは路面はドライなので、ドライセットを詰めていきます。新井選手はインドネシアあたりでほぼマシンの方向性が見えてきているので比較的シンプルにセットが決まりましたが、佐々木選手は慣れないマシンもあって苦戦。日本から応援に来てくださった、モトクロスIAの谷田部さん、藤本さんのアドバイスを受けながらセットを詰めていきました。

幸い、予選時もドライコンディションでしたが、コースが狭く短いので、100分の秒差で順位が入れ替わり目が離せない状況。新井選手は7番手タイムから上がらず苦戦しますが最後になんとか6番手タイムで予選を通過。佐々木選手は10位でした。
トップ6が走る「スーパークロノ」でも状況は変わらずめまぐるしく順位が入れ替わる中、新井選手はもう一つ上げて5位グリッドを獲得しました。

レースは翌日日曜日。これまた不安定な天候の中ですが、1ヒート目はドライ。
スタート直後の1コーナーで複数が絡む転倒があり、佐々木選手は転倒、再始動に手間取り最下位に。新井選手もリヤをヒットされマシンに不安を抱える走行となってしまいました。
佐々木選手は最後尾から執念の追い上げで7位。新井選手は6位でした。

2ヒートめ開始20分前から天候が急変し、路面は完全にウエット。誰もがこのコンディションで走ったことが無いまま2ヒート目を迎えます。サイティングラップを4ラップとるのみで決勝は決行。
新井選手は、スタートが決まり、1コーナーを抜けるところでトップに。
そのままトップを快走しましたが、10分過ぎに周回遅れと絡んでスリップダウン。惜しくも3位となりました。
佐々木選手は8位でゴールしました。
結果、総合では新井選手が5位。佐々木選手が8位となりました。

また年間ランキングでも、新井選手は総合5位(アジア3位)を獲得しました。

皆様の声援を本当にありがとうございました。